早稲田大学日本史過去問(商学01)・地方政治の変質と国衙行政


1 次の文章を読んで、下記の問(A〜J)に答えよ。解答はもっとも適当なものを1つ選び、解答記入欄のその番号をマークせよ。
 
 10世紀になって、地方政治は大きく変わりつつあった。徴税請負人の性格を帯びるようになったイ国司は、 ロ と呼ばれる課税単位の田地に対してハ官物や臨時 ニ などを課し、それをホ有力農民を通じて徴収した。この有力農民は、やがてさかんに開発などをおこなうようになり、在庁官人となって国衙行政に参入するものもあらわれ、国司との緊張をまねくこともあった。国司はさらに、国内を再編して、ヘ郡・郷・保などの新たな行財政上の単位を設け、国衙にはいくつかのト所と称する機構を付設整備させ、 チ を派遣してリみずから(とくに国守)は在京のまま指揮をとることが多くなった。
 
問A 下線イに相当するような人物は誰か。
 1 小野岑守   2 藤原元命   3 惟宗直本   4 文屋綿麻呂   5 阿知使主
問B 空欄ロにあてはまるものはどれか。
 1 荘   2 名   3 里   4 村   5 家
問C 下線ハの説明で誤っているものはどれか。
 1 律令制下の租・庸・調などの系譜をひくものといわれている。
 2 公田を基準に賦課される諸税目の総称として用いられる。
 3 雑徭や雇役の系譜をひくものとは一応区別される。
 4 国司に特別貢納されて、その私用に供せられる。
 5 「かんもつ」とふつう読まれている。
問D 空欄ニにあてはまるものはどれか。
 1 官物   2 公事   3 出挙   4 軍役   5 雑役
問E 下線ホを何と称するか。
 1 家長   2 郷長   3 国人   4 田堵   5 散位
問F 下線ヘの説明で正しいものはどれか。
 1 郡の下に郷、郷の下に保が編成された。
 2 それぞれ郡司、郷司、保司をおいた。
 3 保は 5 戸をもって編成した。
 4 郷は50戸をもって編成した。
 5 郡の役所である郡衙は国衙をしのぐ権力を発揮した。
問G 下線トに相当するものはどれか。
 1 税所   2 進物所   3 内侍所   4 御書所   5 撰国史所
問H 空欄チにあてはまるものはどれか。
 1 大領   2 長者   3 目代   4 勅使   5 外戚
問I 空欄チに関連する説明で誤っているものはどれか。
 1 留守所の在庁官人を指揮・統括した。
 2 1名とは限らない。
 3 所と称する国衙機構にもおかれた。
 4 国守の私的な代官である。
 5 国衙機構のほかにはみられない。
問J 下線リの形態を何というか。
 1 成功   2 遙任   3 重任   4 解由   5 受領
 
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