T 次の問1〜20までの各史料を読み、イ〜ニの中から最もふさわしい答えを一つ選び、マーク解答用紙に記せ。
問1 建武中元二年、倭の奴国、奉貢朝賀す。使人自ら大夫と称す。倭国の極南界なり。光武賜ふに印綬を以てす。
イ 漢書地理志 ロ 後漢書東夷伝 ハ 魏志倭人伝 ニ 宋書夷蛮伝
問2 さてこの式目をつくられ候事は…ただ道理のおすところを記され候者也…人の高下を論ぜず、偏頗なく裁定せられ候はんために子細記録しおかれ候者也。
イ 源頼朝 ロ 北条泰時 ハ 北条時政 ニ 北条政子
問3 帝国政府は南京攻略後なほ支那国民政府の反省に最後の機会をあたへるため今日におよべり。しかるに国民政府は帝国の真意を解せずみだりに抗戦を策し、内民心塗炭の苦しみを察せず、外東亜全局の和平を顧るところなし。依つて帝国政府は爾後国民政府を相手とせず帝国と真に提携するに足る新興支那政権の成立発展を期待し、これと両国々交を調整し更生新支那の建設に協力せんとす。
イ 平沼首相 ロ 広田首相 ハ 林首相 ニ 近衛首相
問4 此ごろ都ニハヤル物、夜討・強盗・謀綸旨・召人・早馬・虚騒動・生頸・還俗・自由出家・俄大名・迷者・安堵・恩賞・虚軍。
イ 建武年間記 ロ 吾妻鏡 ハ 応仁記 ニ 梅松論
問5 凡そ口分田を給はんことは、男に二段、女は三分之一を減ぜよ。五年以下には給はざれ。其地に寛挟有らば郷土の法によれ。
イ 大化改新詔 ロ 日本書紀 ハ 貞観格 ニ 養老令
問6 百姓町人大勢徒党して、強訴濫放することは、昔は治平の世には、をさをさうけ給はり及ばぬこと也。近世になりても、先年はいと稀なる事なりしに、近年は年々所々にこれ有りて、めづらしからぬ事になれり。…今の世百姓町人の心も、あしくなりたりとはいへ共、よくよく堪へがたきに至らざれば、此事は起こる物にあらず。
イ 古事記伝 ロ 秘本玉くしげ ハ 玉勝間 ニ 玉の小櫛
問7 近日四辺の土民蜂起す、土一揆と号し御徳政と称して借物を破り、少分を以て押して質物を請ふ。ことは江州より起こる。
イ 嘉吉の土一揆 ロ 山城国一揆 ハ 播磨の土一揆 ニ 正長の土一揆
問8 日本人に対し法を犯せる亜墨利加人は、亜墨利加コンシュル裁断所にて吟味の上、亜墨利加の法度を以て罰すべし。亜墨利加人へ対し法を犯したる日本人は、日本役人糺の上、日本の法度を以て罰すべし。
イ 日米和親条約 ロ 日米修好通商条約 ハ 日米新通商航海条約 ニ 日米約書
問9 夫れ天下の富を有つ者は朕なり、天下の勢を有つ者も朕なり。此の富勢を以て此の尊像を造る。
イ 元正天皇 ロ 孝謙天皇 ハ 聖武天皇 ニ 文武天皇
問10 凡ソ天地ノ間一事一物トシテ税アラサルハナシ、以テ国用ニ充ツ、然ラバ則チ人タルモノ固ヨリ心力ヲ尽シ国ニ報セサルヘカラス、西人之ヲ称シテ血税ト云フ。
イ 政体書 ロ 地租改正条例 ハ 保安条例 ニ 徴兵告諭
問11 洋語のデモクラシーといふ言葉は、今日実はいろいろの異つた意味に用ひらるる。予輩の所謂民本主義は、勿論此言葉の訳語であるけれども、此原語を何時でも民本主義と訳するのは精確ではない。デモクラシーなる言葉は所謂民本主義といふ言葉の外に更に他の意味にも用ひらるゝことがある。…一つは「国家の主権は法理上人民に在り」といふ意味に、又も一つは「国家の主権の活動の基本的目標は政治上人民に在るべし」といふ意味に用ひらるる。
イ 美濃部達吉 ロ 吉野作造 ハ 佐々木惣一 ニ 滝川幸辰
問12 武士道といふは、死ぬ事と見付けたり。二つふたつの場にて、早く死ぬかたに片付くばかりなり。別に仔細なし。胸すわつて進むなり。…毎朝毎夕、改めては死に改めては死に、常住死身になりて居る時は、武道に自由を得、一生越度なく、家職を仕果すべきなり。
イ 山鹿素行 『武家事記』 ロ 新渡戸稲造 『武士道』 ハ 山岡鉄舟 『武士道』 ニ 山本常朝 『葉隠』
問13 畢竟小説の旨とすることは専ら人情世態にあり。…人情をば灼然として見えしむるを我小説家の務とするなり。よしや人情を写せばとて、其皮相のみを写したるものは、いまだ之を真の小説とはいふべからず。其骨髄を穿つに及び、はじめて小説の小説たるを見るなり。
イ 森鴎外 ロ 夏目漱石 ハ 坪内逍遥 ニ 北村透谷
問14 ただ往生極楽のためには南無阿弥陀仏と申して疑ひなく往生ずるぞと思ひとりて申すほかには別の子細候はず。
イ 空也 ロ 源信 ハ 親鸞 ニ 法然
問15 皇居又行在所ヲ距ル三里以内ノ地ニ住居又ハ寄宿スル者ニシテ内乱ヲ陰謀シ又ハ教唆シ又ハ治安ヲ妨害スルノ虞アリト認ムルトキハ…三年以内同一ノ距離内ニ出入寄宿又住居ヲ禁スルコトヲ得。
イ 福沢諭吉 ロ 森有礼 ハ 中江兆民 ニ 小野梓
問16 廿八日…又聞く、件の北条丸以下の郎従等、相分ちて五畿・山陰・山陽・南海・西海の諸国を賜ひ、庄公を論ぜず、兵粮を宛て催すべし。啻に兵粮の催しのみに非ず。惣じて以て田地を知行すべしと云々。凡そ言語の及ぶ所に非ず。
イ 吾妻鏡 ロ 玉葉 ハ 愚管抄 ニ 平家物語
問17 此の度、御蔵米取御旗本・御家人、勝手向御救ひのため、蔵宿借金仕法御改正仰出され候事。…旧来の借金は勿論、六ヶ年以前辰年までに借請け候金子は、古借・新借の差別なく、棄捐の積り相心得べき事。
イ 松平定信 ロ 新井白石 ハ 水野忠邦 ニ 大岡忠相
問18 今時、世間に蘭学といふこと専ら行はれ、志を立つる人は篤く学び、無識なる者は漫にこれを誇張す。その初めを顧み思ふに、昔、翁が輩二三人、ふとこの業に志を興せしことなるが、はや五十年に近し。今頃かくまでに至るべしとはつゆ思はざりしに、不思議にも盛んになりしことなり。
イ 前野良沢 ロ 杉田玄白 ハ 山脇東洋 ニ 緒方洪庵
問19 鹿苑院殿御計略によりて勘合を乞ひ請けられ、勘合を以て之を渡すなり。勘合なき者は殺害すべしと云々。
イ 足利義満 ロ 足利尊氏 ハ 足利義政 ニ 足利義持
問20 海国とハ何の謂ぞ、曰く、地続の隣国無して四方皆海に沿ル国を謂也。然ルに海国にハ海国相当の武備有て、唐山の軍書及ヒ日本にて古今伝授する諸流の説ト品替れる也。此わけを知ざれぱ、日本の武術とハ云かたし。
イ 工藤平助 ロ 高野長英 ハ 間宮林蔵 ニ 林子平