U 次の文を読み、下記の問いA,Bに答えよ。
1二品、家人等を簾下に招き、秋田城介景盛を以て示し含めて曰く、皆心を一にして奉るべし。是れ最期の詞なり。2故右大将軍 3朝敵を征罰し、関東を草創してより以降、官位と云ひ、俸禄と云ひ、4其の恩既に山岳よりも高く、溟渤よりも深し。報謝の志浅からんや。而るに今逆臣の讒に依て、5非議の綸旨を下さる。名を惜しむの族は、早く秀康・胤義等を討ち取り、三代将軍の遺跡を全うすべし。但し6院中に参ぜんと欲する者は、只今申し切るべしてへれば、群参の士悉く命に応じ、且つは涙に溺みて返報を申すに委しからず、只命を軽んじて7恩に酬いんことを思ふ。
A 次の(1)〜(6)の問いに対する答えを、イ〜ニの中から一つ選び、マーク解答用紙に記せ。
(1) この史料の出典は鎌倉幕府の事績を編年体に纏めた書物である。次の中から選べ。
イ 梅松論 ロ 神皇正統記 ハ 吾妻鏡 ニ 玉葉
(2) この史料はどのような事件について述べたものか。次の中から選べ。
イ 平治の乱 ロ 承久の乱 ハ 建武の中興 ニ 応仁の乱
(3) 下線5の「非議の綸旨」とは具体的に何を指すか。次の中から選べ。
イ 皇族将軍の鎌倉下向を拒否したこと
ロ 義時の追討令を出したこと
ハ 摂津国の地頭改補を要求したこと
ニ 天皇即位に対する幕府の干渉を拒否したこと
(4) 下線6の「院中」で実力を振るっていた者は誰か。最もふさわしい人物を次の中から選べ。
イ 土御門上皇 ロ 順徳天皇 ハ 仲恭天皇 ニ 後鳥羽上皇
(5) 下線7の「恩に酬い」た者たちを事件後、新しい給与基準で地頭に補任したが、その新しい基準のうち誤っているものはどれか。
イ 田畑11町ごとに1町を給する
ロ 段別5升の加徴米を給する
ハ 郡内の寺社は自由に支配できる
ニ 山や川からの収益の半分を与える
(6) この一連の事件の後、幕府が朝廷監視などのために京都に設けた機関は何か。
イ 評定所 ロ 京都守護 ハ 西面の武士 ニ 六波羅探題
B 次の(1)〜(4)の問いについての答えを、正しい漢字で記述解答用紙に記せ。
(1) 下線1の「二品」とは誰か。
(2) 下線2の「故右大将軍」とは誰か。
(3) 下線3の「朝敵を征罰」する戦いのうち、長門国で行われた最後の海戦の名を記せ。
(4) 下線4で「山岳よりも高く、溟渤よりも深」い恩を持ち出したのは何を期待してのことか。当時の社会状況から察して、最も適当な漢字二字で答えよ。