早稲田大学日本史過去問(一文03)・後期旧石器時代〜縄文時代


〔T〕 次の文を読んで、問に答えなさい。
 
 日本列島に人類が登場し、考古学的な証拠として明確に生活の痕跡を残すのは1後期旧石器時代からである。この時代、気候は一般に寒冷で、列島を覆う植生は主に亜寒帯の落葉性針葉樹林を構成した。 2旧石器時代人は、狩猟採集活動を通じて自然の恵みを享受し、生活のさまざまな側面において自然環境に適応した生活を送っていた。ところが一万年前頃から、気候環境が世界的に変動し、 A に向けて変化すると、海面が上昇し、陸地の一部は海面下に没した。 縄文人は低地に拡大した海域環境に積極的に働きかけるなど、生活面で3新たな適応を開始した。縄文前期、中期には関東・中部・東北地方において、 B 集落とよばれる、広場を配した集住的な居住形態が一般化する。縄文後・晩期を迎えると、人々は海辺での捕集活動に加えて、 この時代に支配的であった落葉性広葉樹林や照葉樹林などの森林帯を引き続いて開発したが、植物性食料が食生活を支える4重要な食料資源になった。この時期は、生業の技術面において革新がなされ、同時に配石遺構や土盛り遺構など、規模の大きい施設が現れ、5祭祀・儀礼上の遺物が増加するなど、 6社会の仕組みに複雑さが増したことがうかがわれる。
 
〔問〕
1 下線1で、ヨーロッパには発見されず、日本列島で顕著に見出される特徴は次のどれか。
 ア 土器   イ 局部磨製技術   ウ 打製技術   エ トナカイ狩猟   オ 洞窟絵画
 
2 下線2で、日本の代表例は次のどれか。
 ア 三内丸山人   イ 吉胡人   ウ 土井ヶ浜人   エ 港川人   オ 上黒岩人
 
3 下線3で、適応の結果として不適切なものは次のどれか。
 ア 土器利用   イ 弓矢猟の開始   ウ 貝類の捕採   エ 竪穴住居   オ 農耕牧畜の開始
 
4 下線4で、最も適切なものは次のどれか。
 ア 木の実   イ ムギ   ウ トウモロコシ   エ キノコ   オ 海草
 
5 下線5で、無関係な事項は次のどれか。
 ア 土偶   イ 動物形土製品   ウ 石棒   エ 銅鐸   オ 土面
 
6 下線6で、妥当な解釈は次のどれか。
 ア 家族単位で季節的移動性に富んだ小規模な血縁集団の社会。
 イ 氏族組織が解体して、首長と官僚組織による中央集権的な政治機構をもつ社会。
 ウ 親族組織の分節化に加えて、地縁的、結社的な結合が発達した部族社会。
 エ 地方の部族集団をこえて政治的に統合され、頂点に首長をいただく社会。
 オ 製陶、冶金技術などが専業的な技術集団によって担われた社会。
 
7 文中の空欄Aに当てはまる最も適切な語句はどれか。
 ア 温暖化   イ 寒冷化   ウ 極北化   エ 砂漠化   オ 熱帯化
 
8 文中の空欄Bに当てはまる適切な語句はどれか。
 ア 高地性   イ 環濠   ウ 環状   エ 輪形   オ 城砦
 
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